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塚本晋也「六月の蛇」を見た感想

久しぶりに邦画で驚愕した。その映画はこれ。

「六月の蛇」

「鉄男」「バレット・バレエ」など海外映画祭で常に注目される塚本晋也が、現代の歪んだ性と欲望を描いた官能エロス作品。2002年のベネチア国際映画祭で審査員特別大賞を受賞した。塚本晋也は製作、監督、脚本、撮影監督、美術監督、編集を一人でこなし、ストーカー・道郎として出演もしている。主演は「愛について、東京」の黒沢あすかで、本作でオポルト国際映画祭最優秀主演女優賞を受賞した。



カメラとか写真とかに入れ込んだことのある人にとっては、ずしんとくる映画ではないだろうか。

雨の中で女が狂喜するシーンは、映画史上に残ると言っても言いすぎではないだろう。

雨の中でフラッシュを焚いて、激しく叫ぶ女を撮り、今度はノーストロボで女の満足した静的な表情を撮るあたりは、監督のこだわりが出ていて、味わい深かった。

自分が乳癌と知って、性に狂う女。全編に流れるものは、屈折したエロスと現代の病理だろう。いや、この映画の魅力は、描き出された世界への監督自身の偏愛、その純度の高さかもしれない。

アングラ的ではあるが、この独特の美意識と狂おしいまでのエネルギーの発露には感心させられた。

ともあれ、黒沢あすかとかいう主演の女優は、何ともしれない味があった。

風花流儀

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